欧州銀の融資圧縮重く

欧州銀の融資圧縮重く(3面:経済)

世界的に不動産デフレ色が強まってきています。
不動産価格の下落が進んでいます。


この流れを先導しているのは、欧州系の金融機関。
来年の自己資本比率9%を達成するためには、投資ポジションを解消していかなくてはならない。そのために、優良資産から切り売りして、負債を返済しているわけですが、これが新興国にも悪影響を及ぼしています。(為替が9日の欧州委員会の後に下落してますからね。)


欧州は着実に良くない方向に進んでいます。
もともと良くない状態ではあったのだけれど、その良くない状態を、

①緩やかに良い状態へと持っていく方法(金融策を導入してごまかしながら回復を待つ=現在のアメリカ型)と②急激に良くない状態を解消させる方法(金融策を導入せずに一度崩壊させる方法=過去のアメリカ型・世界大恐慌時)

の二つが大きくわけてあるのですが、EUは今のところ後者を選んでます。

どちらの方法が正しいのかはわかりませんが、アメリカが過去の代償をもとに今の政策をとっていることから、前者の方が先進的な発想であるとは思うのですが。

欧州金融機関発の金融危機の可能性は着実に高まっていると見ておいた方が良いようです。