企業負債、1000兆円下回る

企業負債、1000兆円下回る(5面:経済)

1987年3月末以来、24年半ぶりに1000兆円を下回りました。

日経新聞には負債残高のグラフ推移がのっているのですが、よくよく見ると、横ばい推移しているんですね。


負債が増えないとお金は増えませんし、経済も成長していきません。

経済成長を続けている国の負債は一貫して増えています。
主に企業や家計が負債を率先して増やし、政府の税収が潤うという流れです。

いまの日本はこれが完全に逆転しています。
企業や家計が負債を率先して減らしており、政府の税収が潤わない。

それどころか負債が増えないまま放っておくと、経済衰退を招きます。

そこで日本政府が代わりに負債を増やしているという構図であり、その結果が約1000兆円の借金です。


格付け機関が日本国債の格下げを実施しましたが、こういった構図も理解しているのだと思います。しかし、格付けのランクにこの事象を考慮するのは投資家保護につながらないので、あくまで日本国債単体で見た場合のランク付けとなるのでしょう。