欧州危機が連鎖 安全資産揺らす

欧州危機が連鎖 安全資産揺らす(5面:経済2)

2009年頃から懸念されていたことが、実際に起こってしまった、、、というか、この現象は起こるべくして起きる問題です。

ユーロはユーロ発足後に低金利を利用して、資金調達を過剰に行って、南欧・東欧諸国で不動産バブルを引き起こしてましたからね。いまその圧縮に向かっている段階です。

ただ、この圧縮というのがやっかいで、、、日本の1997年以降をたどれば、今後ユーロがどういった問題に直面するのかがイメージできるかと思います。一言でいえば、「皆で売ればいっせいに価値が下がって、結局ジリ貧になっていきますよ。」という感じです。

こういった事態は、おそかれはやかれ起こる事だったのですが、欧州はアメリカのように、もう少しごまかしながら対処すべきでした。誰かが欧州国債を買い上げないと、この流れは止まりません。

欧州共同債は間に合わなさそうですし、ECB(欧州中央銀行)が国債の購入を大胆に増やすのが現実的かな。どっちもドイツがネックです。