投信マネー ユーロ圏離れ

投信マネー ユーロ圏離れ(3面:経済)

ユーロ圏への国債投資で名をはせたファンドがいまこぞってユーロ圏国債の売却に動いています。(直近では、あらかた売却しつくしたかなという感じです。)

それに合わせる形で、欧州ソブリンファンドからの資金流出も進んでいました。これに呼応する形でじわじわと資金流が続いている種類のファンドがあります。

それが豪ドルファンドです。
オーストラリア国債は利回りも高く、また格付けも高く、安全性という観点からは評価が高いです。証券会社の動きを見ても、オーストラリア関連のファンドは、いままさに売り出しているというところ。今後もオーストラリアの人気は上がってくるでしょうね。


オーストラリアはいまのところ順調です。
貿易黒字も昨年度に比べると伸びてますし、欧州債務危機の波及に準備して、金利も下げています。

それでは豪ドル債は買ってもいいのか?というと、不安点はあります。
オーストラリアの最大輸出国はどこかというと、それは中国です。
資源を中国へ輸出しているのですが、もしも中国でこのまま不動産バブルがダイナミックにはじけると、無傷ではいられません。2008年以降の為替を見てもらえたらわかるのですが、20〜40%近く下げることは覚悟しておいた方がいいでしょう。

※いまは欧州債務危機に目がいってしまっている現状ですが、事の深刻さでいうと、中国不動産バブルの方が大きいです。中国株も実は大きく下がっている点は無視できませんね。